6.1 DeFi(ディーファイ)とは？
無料エアドロップシーズン7開催中！ 楽しいクイズに答えたり、簡単なタスクをこなして、3万ドルのBitDegree賞金プールから報酬を獲得！ 今すぐ参加 ! 🔥
このセクションでは、分散型金融とも呼ばれるDeFiとは何なのかについて説明します。
GoogleトレンドのDeFi用語の関連トピックを見てみると、この仮想通貨部門が文字通り2020年10月頃に爆発的に普及し、それ以来、その使用量と人気が上昇していることがわかります。懐疑的に思う人がいるのと同じように、地方規模でも世界規模でも、分散型金融が今日の通貨システムの真の未来になると信じている人もたくさんいます。
ここでは、仮想通貨業界におけるDeFiとは何なのかを紐解いていきたいと思います。さらに、DeFiが現在一般的となっている従来の金融ツールとどのように異なるのかも見ていき、この部門の潜在的な将来についても詳しくお話ししていきたいと思います。
それでは時間を無駄にしない為にも、早速始めていきましょう！
ビデオ解説
動画解説: DeFi(ディーファイ)とは？
読書が苦手ですか？「DeFi(ディーファイ)とは？」の動画解説を見てみてください。
What is DeFi in Crypto? (Explained with Animations)
DeFiとは?
先ほども述べたように、「DeFi (ディーファイ)」という用語は、英語の「Decentralized Finance (分散型金融)」の略語です。その意味についてはこれから詳しく説明しますが、一般に、DeFiは、私たちが現在慣れ親しんでいる複雑な操作よりもはるかに高速で安価で、よりユーザーフレンドリーであると考えられている新しいタイプの金融操作のことを指します。
「分散型」という用語は、単にその概念の背後に単一の権威が存在しないことを意味します。代わりに、それは大衆のものとなり、コンセプトの背後にあるコミュニティーがその開発を担当し、単一のCEO、取締役、さらには秘密のイルミナティファミリーが全員に何をすべきかを指示するのではなく、すべての決定が民主的な投票によって行われます。
食料品店を想像してみてください。デフォルトでは、お店は 1 人の人物によって所有されます。お店の経営者は、すべての重要な決定を行う責任を負い、各従業員は店内の各自の職務に責任を負います。お店の経営者が何か間違った判断をしてお店が倒産すれば、何も悪いことをしていないのに従業員は失業してしまいます。
言い換えれば、これは 1 人、または２人の経営者に大きな責任を課すことになります。同じ店舗が分散モデルで管理されている場合、店の経営者は 1 人ではなくなり、従業員全員が施設の健全性に対して責任を負い、提案に投票することで決定を下すことになります。
一般に、分散型は仮想通貨の分野で注目を集めており、これは特に金融の分野に当てはまります。 DeFiは、貸し借り、銀行業務、金銭の保管、ギャンブルなどのサービスを表示および操作するための新しい方法を提供します。現在、分散型金融の前提全体はブロックチェーン技術に基づいて構築されています。
ブロックチェーンとは、本質的にデータが保存される場所のことを指します。
これは、さまざまな写真が山盛りになったコンピューター上のフォルダーのようなものです。ただし、フォルダーの代わりにブロックがあり、これらのフォルダーが保存されているコンピューターの代わりに、それらのフォルダーの分散型ネットワークであるブロックチェーンがあります。最後に、このコンピューターと、コンピューター上のフォルダーに、世界中の誰もが簡単にアクセスして見ることができると想像してみてください (ブロックチェーンが公開されている場合、つまり、そのほとんどが一般公開されています)。
データのブロックは仮想チェーンで接続されています。これは、情報が時系列に保存され、新しいブロックがそれぞれ前のブロックを参照することを意味します。言い換えれば、リンゴを買って次の日にチョコレートバーを買ったとしても、チョコレートの購入が最初であることを証明することはできません。なぜなら、情報はすべて時系列に保存されるからです。
更に、驚くことに、パブリックブロックチェーン上でのすべてのアクションは表示可能です。誰でもブロックチェーンエクスプローラーにアクセスして、誰に、いつ、誰に資金が送られたのか、取引の価値はいくらだったのかを簡単に確認することができます。更には、その取引に対して支払われた手数料も表示されます。
この事実を知って不愉快に感じる方もいるでしょう。
しかし、これが仮想通貨の美であり、これらすべてのタイプの機能は、DeFiにとって絶対不可欠なものなのです。
さて、ここで一つ例をあげて次のように考えてみましょう。ある日、あなたは夢であった車のためにローンを組むことに決めたとします。あなたは銀行に行き、マネージャーと詳細を調整し始めます。マネージャーがあなたのクレジットスコア（クレジットカードの支払い履歴に基づいて、財政面の信用度を数値化したもの）をチェックすることを決定する時点までは、すべてが順調に進んでいるように見えます。
もしかしたら、以前に借りたローンの返済が遅れているのではないでしょうか？おそらく、他にも経済的な問題を抱えていて、それを既に解決したかもしれないのに、クレジットスコアにはそれが表示されていないかもしれません?
マネージャーはあなたの財務履歴、つまりあなたの購入履歴や取引履歴、以前に借りたローン、借金などをチェックします。たとえば、あなたのクレジットスコアが悪かった場合、残念ですが、マネージャーはあなたのローンの申請を拒否し、ローン無しでその夢の車を現時点で手に入れることはできません。
それに加えて、プロセス全体が完了するまでにかなりの時間がかかります。列に並んで待ったり、あらゆる種類の書類を探したり、色々な役所に電話をかけたりする必要があり、これは非常に面倒で疲れます。
分散型金融では、前述の時系列データストレージの品質のおかげで、これらのプロセスはすべて即座に実行できます！
ブロックチェーンに保存できるデータの種類を知りたい場合、またはブロックチェーンテクノロジーをさらに詳しく学習することに興味がある場合は、ブロックチェーンに関するセクションもチェックしてみてください。
つまり、本質的に、分散型金融は個人が従来の中央集権型の金融機関を捨て、多くの人が金融の未来であると考えているツールにアクセスできるようにする、金融の概念とアイデアの新しい波という訳です。しかし、それは本当なのでしょうか？また、DeFiは従来の中央集権型の金融機関とどう違うのでしょうか?
ここからは、これらの質問をさらに詳しく見てみましょう。
DeFi (ディーファイ) は従来の金融とどう違うのか?
ここでは、従来の金融と分散型金融の違いについて説明していきます。
まず始めに、あなたの目の前にあるテーブルの上にカップが 2 つあると想像してみてください。そのうちの 1 つは古くて使い古され、ハンドルが壊れ、いくつか傷もついています。ただし、そのカップでコーヒーや紅茶を飲むことに問題はありません。もう 1 つのカップは、真新しくてピカピカで、さまざまな装飾が施されています。お気に入りのロックバンドのロゴが刻まれているかもしれません。
ただし、その真新しいカップには問題が 1 つだけあります。それは、底がないことです。そのため、飲み物を注ぐとそこからこぼれてしまいます。
新しいカップがどれほどカッコよくても、その本質的で主要となる目的を果たさないため、役に立たなくなる可能性があります。 DeFiに関しても同じことが当てはまります。分散型金融の概念がどれほど興味深く画期的なものであっても、従来の金融ツールと同じ必要不可欠な機能をすべて実行できなければ、現実的に実現不可能です。
DeFiはまだ比較的新しいコンセプトですが、嬉しいことに、現在の一般的な金融ツールをDeFi搭載のものに交換できるアプリがすでに複数登場しています。とはいえ、そもそもなぜそんなことをするのでしょうか？
分散型金融は、従来の金融に存在する多くの問題を改善することを目的としています。これらの問題には、取引速度、そのコスト、銀行機関によって課されるさまざまな制限、いつでもお金が奪われ得るという事実などが含まれます。
ここで、二つの例を見てみましょう。
銀行口座を開設し、そこにお金を入れることを想像してみてください。人生をかけて貯めてきたお金です！さて、あなたは自分のお金が安全であるという安心感を得るために、そのお金を普通預金口座に預ける時期が来たと決めました。
しかし突然、金融危機が起こり、世界を襲います。誰もがパニックになり、価格が意味を無くし始め、世界中の銀行が銀行利用者のお金の運用を制限し始め、一般利用者が自分の口座へのアクセスを拒否されることが出始めます。すると、お金を預けていた銀行が倒産したことが分かりました。
このような状況では、お金が戻ってこない可能性が高く、人生で貯めたお金がすべてドブに捨てられてしまいます。銀行に預けていたお金で家を建てたり、先ほど話した夢の車を購入するといった将来の予定があったとしても、その預けていたお金が戻ってくる可能性は低いでしょう。しかし、おそらく銀行は無事で救済されることでしょう。
ここで、DeFiはこのシナリオを否定する立場にあります。あなたのお金は、単一の機関に保管されず、分散された方法で処理されるため、そもそも破産する可能性のある機関は存在しません。
分散型金融により、友人や親戚への送金もはるかに安く、そして早くなります。従来の銀行機関では、（通常は）高額な取引手数料を支払わなければならず、特に地球の裏側にいる友人の銀行口座にお金が届くまで数日待たなければなりません。
DeFiでは、取引が数秒で行われ、他の場合に支払う手数料のごく一部で済む傾向があります。
次のセクションに移る前に、DeFiではどのような種類の資金が使用されるのか疑問に思っている人がいるかもしれません。米ドル？ユーロ？または、他の何か？
それも至極当然の質問です。分散型金融は、主に「ステーブルコイン」と呼ばれるものを中心に展開します。基本的に、これらは前述のブロックチェーン技術を利用して作成されたデジタル米ドルです。
オンラインで何かを購入し、米ドルで支払うとき、厳密に言えばデジタルマネーで支払っているようなものです。ステーブルコインはブロックチェーンに基づいているという点を除けば、デジタルマネーと同様であり、ブロックチェーンにより安全性と信頼性が大幅に向上します。
このように、DeFiは素晴らしいものですが、批判がないわけではないことも認識しておく価値があると思います。
DeFiは、比喩的な例を使って言うと、友人の家に行ったときに出される激辛の食事と考えることができるでしょう。 断るのは失礼なので、その申し出を受け入れます。しかし、二口食べると、辛すぎて食べきれないと感じます。長期にわたって辛さへの耐性を身につけることはできますが、そもそもなぜそうしたいのでしょうか?
この例のように、DeFiは多くの興味深いイノベーションをもたらします。したがって、多くの人が分散型金融ツールを試してみることに間違いなく興味を持っています。とはいえ、これらのツールやアプリケーションの多くは、一般の人が使用するにはまだ非常に難しく、わかりにくい (刺激が強すぎる) ため、これらを使用するには、真のテクノロジー愛好家でなければなりません。
さらに、今日に至るまで、DeFi分野には常にユーザーを騙してお金を騙し取ろうとする悪意のある人が数多く存在していることも知っておく必要があります。 将来、DeFiが金融の標準的な形式になるためには、これらの悪徳業者を排除し、そのスペースが一般個人にとって安全に使用できるための信頼できる方法を見つける必要があります。
DeFi(ディーファイ)の未来とは？
ここまでで、DeFiとは何か、そして従来の金融ツールとの違いをより深く理解できたと思いますので、続いて、この分野が近い将来どのように発展するかについて、ある程度の知識に基づいた推測をしていきたいと思います。
基本的に、ここには 2 つのグループの人々が登場します。DeFiが新たな金融革命であり、それがあらゆる金融への対処方法の標準になると考えているグループと、DeFiについてはるかに懐疑的なグループの二つです。
最初のグループは、90年代後半にDeFiをインターネットとしてみなしました。当時、インターネットは革新的であり、それがどこへ行くのか誰も知りませんでした。人々はインターネットを使用するのか？一般の人が使用するには難しすぎるのでは？そもそもインターネットは記事を読む、メールを書く以外に何に使えるのか？当時、インターネットが現れた時にはたくさんの質問が巡り、誰もが予期できない未来に興奮を覚えましたが、一方、次に何が起こるのか知る事に消極的な人も多くいました。
DeFiが現在、インターネットが90年代に戻ったような段階にあるとすれば、近い将来、この分野で前例のない成長が期待できるでしょう。この新しい形のお金を扱う人が増えれば増えるほど、分散型金融がより早く標準になり、この分野の利用範囲も広がります。
しかし、懐疑的に思う人は、DeFiは単なる「バブル」、つまり、結局のところ崩壊して失敗する、誇張されたコンセプトにすぎないと信じています。そのような信念は主に、DeFiの分野が依然として経験している以前に議論される問題点、つまり使用の難しさ、この分野に存在する詐欺師、規制の欠如などから来ています。
したがって、DeFiは本当に金融の未来なのか、それとも歴史の本に埋もれていく単なるアイデアにすぎないのか? という疑問は残ります。
以上、DeFi (ディーファイ) についてでした。
このセクションがDeFiについて学ぶのに役立ってくれれば幸いです。NFTなどについて学びたい場合は、この「Bitdegree仮想通貨101ハンドブック」で学習を続けることができます。
