9.2 マイニングプール｜集団マイニングは単独マイニングよりも優れているのか?

この記事では、仮想通貨（暗号資産）におけるマイニングプールとは何か、その重要性、そしてマイニングプールの仕組みついて説明します。

マイニングプールは、仮想通貨マイニングの別の章のようなものです。前回の記事では、仮想通貨マイニングとは何かについて説明しました。さて、これについては既に説明したので、次に、マイニング プールとは何か、マイニングプールのセットアップ方法、または単純に、すでに存在するマイニング プールに参加する方法など、より複雑なトピックに進んでみましょう。

マイニングプールについては激しい議論が行われています。一方では、それらは仮想通貨マイニング業界における絶えず激化する競争の自然な結果であり、他方では、特定の仮想通貨マイニングプールが非常に巨大化したため、DeFiと同義、分散化に対する脅威であると考える人もいます。

この記事では、仮想通貨マイニングプールの理論と実践を詳しく見ていき、マイニングプールとは何か、マイニングプールのセットアップ方法、そしてマイニングプールの重要性という質問に答えていきます。

それでは、詳しく見てみましょう！

ビデオ解説

動画解説: マイニングプール｜集団マイニングは単独マイニングよりも優れているのか?

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What is a Crypto Mining Pool? Is it Worth it? (Beginner-Friendly)

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さまざまな種類のマイニング

人生の多くのことと同じように、仮想通貨マイニングもさまざまな方法で行うことができます。例えると、それはランチに出かけるようなものです。一人で行くもよし、同僚と行くもよし。

しかし、具体的な説明に入る前に、仮想通貨マイニングとは何かという定義を簡単に説明したいと思います。

仮想通貨マイニングは、ネットワークの効率とセキュリティを確保するため、ビットコインのネットワークなどの多くの重要なブロックチェーンと切り離せないプロセスです。これは、ブロックチェーン上で行われるトランザクションを検証および検証し、それらをブロックチェーンの公開台帳に追加することで構成されます。

仮想通貨マイナーは、特殊なハードウェアとソフトウェアを使用して、ネットワークを保護するハッシュとして知られる複雑な数学的問題を解決します。マイナーはそうすることで報酬を受け取ります。

そして、すでに述べたように、仮想通貨マイナーは単独でこの冒険に挑むことも、仮想通貨マイニング プールとしても知られる仮想通貨マイナー集団に参加することもできます。これら 2 つのアプローチの違いを説明しましょう。

単独マイニング (ソロマイニング)

まず最初に、「ソロ（単独）マイニング」とも呼ばれる個人マイニングについて説明しましょう。ここで、実際の例を挙げたいと思います。

金属探知機を持ってビーチに行くと想像してみてください。探索を続けて、最終的には紛失した時計、コイン、または同様のものに出会うかもしれません。しかし、一部の幸運な人々にこれまでに起こったように、長い間失われていたローマの埋蔵金を発見するかもしれません。

ここでのポイントは、全ては自分で行ったという事です。あなたは自分でそれを見つけたので、それらの発見物はあなたのものです。必要な機材に投資し、時間を見つけて、作業に取り組みました。それは言わば投資です。そしてその結果、あなたが見つけたものはすべてあなたのものになります。

単独のマイニングにも同じことが当てはまります。これには、1 人のマイナーが自分自身のリソースをこの活動に投資して使用し、その結果、自分自身のために労働の成果を得ることが含まれます。これらのリソースは、あなた自身のお金、必要なマイニングハードウェアとソフトウェア、コンピューティング能力、電力、時間です。

ソロマイナーはマイニング機器を独立して実行し、その結果、全額の報酬を受け取ります。もちろん、これは新しいブロックのマイニングに成功し、ブロック報酬を受け取った場合にのみ発生します。

しかし、業界が成長するにつれて、マイニングはかなり競争の激しい概念になりました。その結果、個人のマイニングは以前のように高価でリスクが高く、あまり利益が得られなくなりました。

もちろん、これはビットコインなどの仮想通貨のマイニングについて話す場合にのみ当てはまります。マイニングに依存する仮想通貨は他にもあり、それらをマイニングすることは、今日に至るまで、リスクが低く、収益性が高いままです。

しかし、ブロック報酬が文字通り新たにマイニングされたビットコインである場合、新しい仮想通貨のマイニングに対するブロック報酬を受け取ることは、はるかに価値があり、収益性が高くなります。したがって、多くのマイナーは単独ではなく、他のマイナーと協力する事をを選択しました。

したがって、多くのソロマイナーが自分たちの力を結合することを選択、ハッシュを見つけて新しいブロックをマイニングし、報酬を受け取ることに成功する可能性が大幅に高まりました。これらはマイニングプールを形成するか、またはマイニングプールに参加する事で可能になります。

この欠点は単純です。報酬はマイニングプールを構成する人々の間で共有される必要があります。しかし、ここでの論理は明らかです。たとえ報酬を共有する必要があるとしても、報酬を受け取る可能性はより高いのです。したがって、受け取る金額は少なくなる可能性がありますが、これはより頻繁に発生すると考えることができます。

マイニングプール

したがって、マイニングプールはソロマイニングの逆です。それは文字通り単なる集団マイニングです。

前述の金属探知機の例えに戻りましょう。どこかのビーチに隠された宝物を探しに出かけることを想像してみてください。でも今回は友達の何人かと一緒に行きます。

ここで、些細ではありますが、重要な詳細があります。あなたは自分の金属探知機を持っていないので、友人が金属探知機を貸してくれます。それで、外に出てみると、星があなたに有利に並び、少なくとも2万ドル相当の、紛失したにもかかわらずまだ稼働しているロレックスの時計を見つけることになります。

たとえあなたがそれを見つけた人であっても、それは集団的な活動の結果です。そして間違いなく、ロレックスの販売から得られる利益を分配することになります。なぜなら、必要な道具をくれた友人がいなかったら、おそらくこの時計を見つけることはできなかったでしょう。

したがって、集団マイニングを利用すると、複数のマイナーが計算能力とその他のリソースを組み合わせて、新しいブロックのマイニングに成功し、報酬を受け取る可能性を大幅に高めることができます。

異なる仮想通貨マイニングプールの参加者は不均等な量のリソースを提供するため、報酬は参加者間の貢献に基づいて分配されます。

マイニングプールでの報酬の分配方法

しかし、仮想通貨関連のものには常に当てはまることですが、物事は常により複雑になります。マイナーの報酬を分配するのは簡単な作業ではありません。したがって、さまざまな種類のマイニングプールに統合されているアーキテクチャの原則に注目することが重要です。

マイニング プールがスムーズに実行され、配布メカニズムが間違いを犯さないようにするには、マイニングプールは特定の組織原則に依存する必要があります。したがって、「マイニングプールを設定する方法」という問題は技術的かつ複雑であるため、このテクノロジーについての深い理解が必要です。

技術的な側面とは別に、組織的な側面も最も重要です。マイニングプールは、洗練されたブロック報酬分配プロセスを監督するコーディネーターに依存しています。

ほとんどのマイニングプールは、次の報酬分配方法のいずれかを適用します。 1 つ目は「Pay-Per-Share」の略で「PPS」と呼ばれ、もう 1 つは「Pay-Per-Last-N-Shares」、略して「PPLNS」です。

PPSメソッドは、シェアが最終的にブロックの作成につながる適切なハッシュの発見につながるかどうかに関係なく、マイナーがマイニングプールに貢献したシェアごとに固定の支払いを受け取る報酬分配モデルです。

この「シェア」は、マイニング作業に対する個々のマイナーの貢献を指します。この場合、この方法は従業員に通常の給与を与えるものとみなすことができます。この方法の利点は、マイナーが受け取る収入の安定性です。

多くの著名なプールが「PPS+」報酬分配方法を使用していることがよくあります。つまり、全体の分配原理は同じですが、少しだけ強化されています。このような報酬システムでは、報酬計算に取引手数料が組み込まれ、これらの料金は、マイナーが貢献したブロックから発生します。

一方、Pay-Per-Last-N-Shares方式では、異なるアプローチが採用されます。 PPLNSマイニングプールでは、マイニングプールが新しいブロックの作成に成功するたびに、マイナーは報酬を受け取ります。そのような場合、マイナーがこの成功に貢献したシェア数に応じて報酬を受け取ります。ここでの「PPLNS」の「N」はこの番号を表します。

したがって、基本的に、PPLNSでは、より多くの貢献をしたマイナーがより多くの報酬を受け取ります。

マイニングプールの参加方法

ここまでで、マイニングプールとは何かという理論的背景を説明しました。ここからは、いくつかの実例を踏まえて、マイニングプールの参加方法について見てみましょう。

世界最大のマイニングプールには、Foundry USA、AntPool、F2Pool、Binance Poolなどが挙げられます。これらの巨大なプールは多くの計算能力を制御しており、その結果、ネットワークに対して大きな影響力を持っています。たとえば、Slush Poolには200,000人を超える登録ユーザーがおり、いくつかの異なる仮想通貨をマイニングしています。

そして、AntPoolを見てみると、このマイニングプールがPPS+またはPPLNSの両方の報酬配布方法をユーザーに提供していることがわかります。それはその人の好みや経済状況によって異なる為、オプションは厳密には制限されません。

「マイニングプールの参加方法」という質問に対する答えはかなり直感的です。仮想通貨マイニングリグをセットアップした後、ハードウェアが特定のマイニングプールで使用されるマイニングアルゴリズムと互換性があるかどうかを確認する必要がありますが、その後は、すべてが通常どおりに進みます。

非常に簡単に言うと、「マイニングプールの参加方法」とは、アカウントの作成、プールへの接続、仮想通貨ウォレットのセットアップ、プロセスの監視、支払い方法の設定、そして最終的に収益の出金で構成されます。

マイニングプール vs. マイニングファーム

最後に、このトピックにはもう 1 つ取り上げなければならない点があります。それは、「マイニングプール」と「マイニングファーム」の違いです、これらは、一見似ているようで異なる 2 つの概念なので、混同しないことが重要です。

ここまでで、「マイニングプールとは何か？」についてはすでに説明しましたが、できるだけ短くまとめると、ブロック報酬を獲得する可能性を高めるために計算能力を組み合わせたものです。

現在、マイニングファームとは、集団的なマイニング作業の事実ではなく、多数のマイニングリグが配置されている物理的な場所を指します。それは巨大ですが、単独のマイナーによってセットアップされているケースが多いです。

同様に、一つの仮想通貨マイニングプールは、そのブロック報酬を取得しようとするすべての仮想通貨ファームで構成されていることがあります。

まとめ

仮想通貨マイニングプールとは、とても奥深いテーマではありますが、この記事を通して、読者の皆さんを悩ませているかもしれない多くの質問にお答えできれば幸いです。仮想通貨の世界全体についてさらに詳しく知りたい場合は、この「仮想通貨101ハンドブック」の他の章をご確認ください。