6.10 自動マーケットメーカーとは?
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本記事では、自動マーケットメーカーとは何かについてご説明します。
AMMとも呼ばれる自動マーケットメーカーは、人々が分散型仮想通貨取引所で特定の仮想通貨資産を取引できるように設計された特別で複雑なアルゴリズムです。このようなアルゴリズムは、需要と供給の要因に自動的に反応し、トレーダーは実際の取引相手が存在しなくとも、相互作用できるようになります。
自動マーケットメーカーは、分散型仮想通貨取引業界の基盤の1つでもあります。自動マーケットメーカーが存在しなければ、分散型取引所であるDEXは、少なくとも現在のようには存在し、機能することができないでしょう。
本記事では、自動マーケットメーカーとは何か、そして自動マーケットメーカーがどのように機能するのかについて解説していきます。
さあ、始めましょう!

ビデオ解説
動画解説: 自動マーケットメーカーとは?
読書が苦手ですか?「自動マーケットメーカーとは?」の動画解説を見てみてください。
What is an Automated Market Maker in Crypto? (Animated)

自動マーケットメーカーとは?
自動マーケットメイキングが仮想通貨の世界で最も難しいトピックの 1 つであることは周知の事実です。それを取り巻く技術的なことや業界特有の専門用語で溢れているということが原因でしょう。
では、次のことをご想像ください。 あなたはある島の村に住んでいます。そこではみんなフォークだけを使用し、他のカトラリーは使用しないのです。フォークは便利ですが、フォークでスープを食べるのは本当に難しいです。フォークは既にたくさんあるので、他のカトラリーもあれば、さらに快適になります!
ある日、その島に一隻の船がやって来ました。その船の船長は、自分はビジネスマンで、住民はスプーンしか持っていない他の島からやってきたと言うのです。偶然にも、スプーン島の住民はフォークを自由に使えるようにしたいと考えていたのです!
船長はあなたに、島の間を移動できる船を設け、人々がスプーンとフォークを交換できるようにするという取引をあなたに提案しました。この船に乗せる必要があるものは、両方の島のカトラリー、たとえばフォーク1,000本とスプーン1,000本だけです。
要約すると、現実世界では、この話に出てくるビジネスマンは分散型取引所、船は自動マーケットメーカー、そして輸送される品物はすべて仮想通貨ということです。
自動マーケットメーカーはどのように機能するのか?
さて、この先も例を続けていきますが、まず最初に自動マーケットメーカーの前提について説明させてください。
先ほどの例では、フォークとスプーンは2つの異なる仮想通貨に置き換えることができるとお伝えしました。これら2つをフォークコインとスプーンコインと呼ぶとしましょう。島間を移動する特別な船は、自動マーケットメーカーとして機能します。自動マーケットメーカーが機能するには、その中に2種類の仮想通貨が必要です。
ここでの注意点は、自動マーケット メーカーを稼働させるためには、両方の仮想通貨を同量保有している必要があるということです。なぜそうなるのかはすぐに説明しますが、基本的には、それがアルゴリズムの仕組みなのです。
さて、これを理解したところで、例に戻りましょう。
あなたは特別な船に1,000本のフォークを入れることに同意し、他の島の住民は1,000本のスプーンを入れることに同意しました。新しいカトラリーはすべて特別な船に保管されますが、落とし穴があります。船の中ではカトラリーを整理整頓した状態に保つことができますが、フォークとスプーンの価値の比率は常に同じでなければなりません。
これはどのようにして確保されるのでしょうか?シンプルなことです。船には1,000本のフォークと1,000本のスプーンがあるため、それらの合計価値は常に100万でなければなりません。フォークとスプーンを掛け合わせた(1,000X1,000)結果です。
今ご説明したのは、自動マーケットメイキングのアルゴリズムを支える核となる公式です。言い換えれば、これは自動マーケットメーカーが適切に機能することを可能にする重要なルールなのです。元の式を書くと、次のようになります。
X * Y = k
Xはフォーク、Yはスプーン、「k」は掛け算の結果を表します。この数式では、「k」の数値は何があっても常に同じでなければなりません。今回の例では、100万です。
なぜこれほど重要なのか、よく見てみましょう。
たとえば、自分の島ではすでにスプーンが不足していることに気づいたとします。特別な船に行き、フォークを200本渡します。そうすると、スプーンを何本返してもらうべきでしょうか?
200本と思われたかもしれませんが、実は間違いです!実際の答えは167です。わかりにくいかもしれませんが、実際は非常にシンプルです。
特別な船には1,000本のフォークと1,000本のスプーンが積まれています。スプーンの代わりに、もっとフォークを追加したいとします。これは、取引後、船に残るスプーンの数がフォークよりも大幅に少ないことを意味します。これにより、スプーンの需要が高まるため、スプーンの価値が高まるのです。
167という数字はどのように算出したのでしょう?まず、フォークを船に追加する必要があります。デッキ上には合計1,200本のフォークがあることになります。次に、定数値である100万を1,200で割る必要があります。その答えは833です。そして船にある利用可能なスプーン1,000本からこの数値を引くだけで、スプーンの数は167という答えが得られます。これがフォーク200本に対して得られるスプーンの数です!
自動マーケットメイキングの話に戻りますが、この前提は非常にシンプルです。自動マーケットメーカープラットフォームで利用可能な資産を取引するとき、取引できる資産が少なくなるほど、その資産の価値と価格は高くなります。したがって、スプーンコインと引き換えに自動マーケットメーカーにフォークコインを渡すとなった場合、この取引後、プラットフォーム上ではスプーンコインの数は急減することになり、当然、価格も上昇します。 こういったコインは誰と交換しているのでしょうか?この例の「特別な船」にはさらに特別な燃料タンクがあり、これを「流動性プール」と呼びます。
仮想通貨についてある程度知識がある方は、ピンと来たかもしれません。まったく初めての方は、このコンセプトが何であるかをよりよく理解するために、流動性プールに関する特集記事を是非ご確認ください。
一般的に言えば、流動性プールにより、自動マーケットメーカーは通常どおり機能することができます。プール内には2つの仮想通貨があります。前述の例のフォークコインとスプーンコインです。
自動マーケットメーカーと相互作用し、取引すると、自動マーケットメーカーがプール内で、特定のコインの供給が減り、需要が増えているかどうかを自動的にチェックしてくれます。この場合、自動マーケットメーカーは、先ほど述べた式に従って、各仮想通貨の価格を調整します。
こういったプロセスはすべてミリ秒単位で行われることにも注意が必要でしょう!
上記を理解する上で、非常に重要なことは、自動マーケット メーカー (より具体的には、自動マーケットメーカーが使用する流動性プール) は、「k」値を確立するために、同量の2つの資産で開始する必要があるということです。
これは取引が発生するたびに、この値がコインの価格 (または価値) の計算と再計算に使用されるためです。
自動マーケットメーカーが何であるかを理解できたところで、次の疑問は、「このツールの使用用途」かもしれません。このような複雑なツールを全く使用せずに、人々は簡単に相互に取引することはできないのでしょうか?
実際、自動マーケットメーカーは素晴らしい発明であり、分散型仮想通貨取引所のような場所を存続させ、機能し続けるために不可欠なのです。自動マーケットメーカーを使用すると、同じタイミングでその取引に興味がある他の取引相手がいなくても、自分の選択した資産を取引できるようになります。したがって、基本的に、分散型取引所では、対人ではなく、機械と取引することになります。
イーサリアムをビットコインに交換したいと考えているとしましょう。従来の方法で行うと、BTCをETHに交換したい他のユーザーが現れるのを待つ必要があり、条件がすべて一致すれば、その取引を実行できるのです。
イーサリアムとビットコインを例に挙げると、滑稽に思えるかもしれません。ただし、市場にはあまり知られていない仮想通貨が他にもたくさんあるのです!つまり、自分の取引にマッチする人を長い時間待つことになりかねないのです。
ただし、自動マーケットメーカーではそのような問題はありません。分散型取引所のこういったツールを使用することで、取引を即座に実行できます。
もう一点、流動性プールは仮想通貨ファンが受動的収入を得る方法の1つであることも挙げられます。他の記事で、ステーキングと流動性プールについても解説しておりますので、ぜひチェックしてみてください。ただし、ここでは一般的な前提を見てみましょう。
本記事の冒頭の例で、特別な船が動き始めるには1,000本のフォークと1,000本のスプーンが必要であると述べました。誰かがこれらのフォークとスプーンをすべて供給する必要があります。つまり、誰かが仮想通貨を流動性プールに供給する必要があるのです。魔法のように自然と現れる訳ではないですからね!
仮想資産を供給する人のことを流動性プロバイダー、または単に投資家と呼びます。自動マーケットメーカーの仕組みは、プール内で発生する各取引から少数のコインを投資家に報酬として与えることです。このようにして、投資家は時間の経過とともに利益を得ることができ、仮想通貨トレーダーは自動マーケット メーカーを使用して好きな仮想通貨を取引できるようになります。
結論
上記は自動マーケットメーカーがどのように機能するかのごく一般的な前提にすぎないことを強調する必要があるでしょう。最近では、このようなアルゴリズムはますます複雑になっており、調べれば調べるほど、さらに疑問が生まれるかもしれません!
本記事では、自動マーケットメーカーの例として2つの仮想通貨を取り上げました。自動マーケットメーカーが2つではなく、3つ、4つ、5つ以上の仮想通貨を同時に処理したらどうなるでしょうか?計算式はさらに複雑になります!
さて、これで最後となりますが、たくさんのことを学んで頂けたら幸いです。仮想通貨の世界についてもっと知りたい方は、Web 3.0に関する記事もぜひご確認ください!