5.5 独自のNFTを作成する方法とは?
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このセクションでは、NFTの作成方法を詳しく説明していきます!
この 「仮想通貨 101 ハンドブック」の前のセクションを既に読んだことがある方なら、NFTのトピックがかなり広範囲に取り上げられていることをご存知でしょう。前セクションでは、NFTという暗号資産とは何か、そしてとりわけ、暗号資産の取引と保管を開始する方法について説明してきました。
しかし、NFT のフリッピングや取引が、必ずしもあなたの目的ではない場合はどうすればよいでしょうか?代わりに、あなたが独自のNFT (代替不可能なトークン)、あるいはコレクション全体を立ち上げたいと考えている場合はどうでしょうか?その状況で本当に必要なのは、NFTの作成方法を学ぶことだけです。
このセクションでは、独自のNFTを作成する方法について詳しく説明していきます。具体的には、最初のNFT (代替不可能なトークン) を作成するプロセス全体、方向性の決定から、世界最大のNFTマーケットプレイスの1つでプロジェクトを独自に無料で立ち上げるまでのプロセスを一挙に紹介していきます!
では、早速始めていきましょう!

ビデオ解説
動画解説: 独自のNFTを作成する方法とは?
読書が苦手ですか?「独自のNFTを作成する方法とは?」の動画解説を見てみてください。
How to Create an NFT: Easiest Way (Animated Explainer)

やるべきことと、やってはいけないことの把握
まず始めに、この章のNFTに関する前のセクションをすでに読んでおり、NFTが何であるかの概念については少なくともある程度は理解していることを前提として話を進めていきたいと思います。NFTが何であるかの概念についてまだあまり知らないという方は、このセクションを続ける前に、前セクションを一読することをお勧めします。
さて、それでは、本題に深く入る前に、NFTの作成方法を学び始めるときに、決定する必要がある重要なことがいくつかあります。簡単な参照として、次のものが挙げられます。
- NFTを作成する目的
- NFTアートの方向性
- NFTが持つプロパティ
- NFTを起動するブロックチェーン
- 希少性や追加機能など
これらのポイントのほとんどは、作成したいあらゆる種類のNFTにほぼ当てはまりますが、単一のトークンではなくNFTコレクションに固有のポイントもいくつかあります。まずは、以上で挙げた各点を詳しく見てみましょう。
NFTを作成する目的
NFTの作成方法を検討するときに最初に決定する必要があるのは、プロジェクトの目的です。NFTを実際に作成している場合は、おそらく作成するに至った理由についてよく理解していると思うので、これはかなり自明な点の 1 つかもしれません。
ただし、明確な目的を確立するこのプロセスは、NFTを作成するプロセス全体を通して作成者を導くものであるため、ここで最初に言及しておくべき非常に重要な点です。販売して利益を上げることだけを目的としてNFTを作成していますか?あなたはアートプロジェクトや大学の課題に取り組んでいますか?率直に言って、これらの状況にはそれぞれ異なるアプローチがあり、状況によって焦点を当てる必要があるポイントも異なってきます。
NFTアートの方向性
次に、アートの方向性とは、本質的に、NFTを競合他社から区別するか、他の何千ものプロジェクトと融合させるものです。これは、たとえばカスタムメイドのコーヒーマグカップを販売しようとするのと同じ事であると言えます。もしあなたのマグカップが他の何百もの販売者のマグカップとまったく同じに見える場合、成功するのは難しいでしょう。
逆に、コーヒーマグがユニークで、少し風変わりなものであれば、顧客層を見つけやすくなる可能性がかなり高まることでしょう。 NFTも同様です!
ただし、これは作成者が何者であるかにも大きく依存することを言っておかなければなりません。つまり、すでに独自のアートスタイルを持っているアーティストにとって、この点は非常に些細なことのように思えるかもしれません。ただし、デジタルアートのスキルがなく、アートワークの作成を他の人 (フリーランサーなど) に頼る場合は、今述べたことを念頭に置きアートの方向性を決めていきましょう。
NFTのプロパティ
次に、実際のNFTのプロパティについてです。これは、単一のNFT (代替不可能なトークン) ではなく、NFTコレクションを作成する方法を検討している場合に最も重要になります。
さて、ここで質問ですが、NFTの「プロパティ」とは一体何でしょうか?
次のように考えてみてください。ある種のキャラクターの絵の形でNFTアートを作成する方法を検討している場合、そのNFTのプロパティは、キャラクターの髪の色、着ているもの、身に着けている宝石、肌の色などである可能性があります。
基本的に、これはアートワークの説明のようなものです。NFTコレクションでは、これらのNFTのプロパティはすべて、ユニットごとに異なる可能性があります。
そもそも、なぜこれらすべてが重要なのでしょうか?それは主に希少性の概念に関係しています。
基本的に、独自のNFTの作成方法を検討しているときに、ほとんどのNFTコレクションにはアートワークに関連付けられた希少性システムがあることがわかります。NFTを収集可能なトレーディングカードであるかのように考えてみてください。トークンの中には、非常に一般的なものもありますが、非常に珍しいものもあります。これは最終的に各芸術作品の価格も決定することになります。NFTのプロパティとは、同じコレクション内で一般的なNFTと珍しい NFTを区別するための優れた方法です。
NFTを起動するブロックチェーン
NFTの作成方法を学ぶときに考慮すべき次の重要な点は、そのNFTを起動するネットワークです。これにはいくつかの異なる意味があります。
まず、多くの場合、NFTの開始には、ブロックチェーン上でNFTを鋳造するための料金の支払いが含まれる場合があります。最近では、これを回避するさまざまな方法があります。例えば、鋳造プロセスを延期する、将来の顧客が自分でNFTを鋳造できるようにするなどの方法です。
これは、独自のNFTを作成するのにどれくらいの費用がかかるかという質問の答えにもなり得ますが、コーディングせずにNFTアートを作成する方法を学び、自分で作業を行い、専用のマーケットプレイスでプロジェクトを開始することを選択した場合、コストはゼロになる可能性があります。
ただし、従来のモデルに固執すると、たとえば、Polygon (ポリゴン) ブロックチェーンでNFT を鋳造することを選択しない限り、いくらかの鋳造手数料を支払わなければならない可能性があります。ネットワークが異なれば、それに関連する料金も異なります。その料金は、ごくわずかなものもあれば、かなり高額になるものもあります。
そうは言っても、ブロックチェーンネットワークの人気も考慮することが重要です。実際にはそれほど人気がなく、大きなNFTマーケットプレイス(OpenSeaやRaribleなど)のいずれかによってサポートされていないネットワークでNFTを鋳造した場合、プロジェクトは最初から失敗する運命にある可能性があります。
ここでの筆者のアドバイスは、「すべてを始めたネットワーク」、つまりイーサリアムに固執することです。イーサリアムネットワーク上で鋳造されるNFT (代替不可能なトークン)は、そもそもNFTの鋳造に最も人気のあるネットワークであるため、膨大な数の潜在的顧客がいます。
同時に、NFTを無料で作成したい場合は、前述のPolygon (ポリゴン) も良い選択肢です。イーサリアムのレイヤー 2 ソリューションであるため、人気の面は依然として残っていますし、トークンの鋳造手数料がとても低額、又はゼロという場合もあります。
希少性、特典、プレゼントなど
NFTの作成方法を学ぶときに考慮する必要がある最後の点は、トークンプロジェクトを取り巻くすべてのもの、つまり、NFTが持つ他のすべての重要な機能に関係します。
たとえば、希少性もそのような特徴の 1 つです。これについてはすでに述べましたが、希少性は「逃すのではないかという恐怖」を将来の潜在的なコレクターに引き起こす可能性があるため非常に重要です。コレクションに収容されるNFTの数に応じて、実装する希少性システムについても検討することをお勧めします。つまり、10,000NFTを作成する方法を検討している場合は、カスタムの希少性レベルもいくつか採用するのが賢明でしょう。
次に、NFTに必要な追加機能も考慮する必要があります。たとえば、あなたは仮想通貨愛好家であるだけでなく、ミュージシャンでもあると想像してみてください。おそらく、世界と共有したい新しいミックステープがあるでしょうか?それとも、有名なバンドを観るためのコンサートチケットを持っているでしょうか?
基本的に、NFTには追加特典を加える事ができます。最初の購入者だけが受け取るものにするか、将来のトークンのすべての所有者が受け取る特典にするかは、作成者次第です。これにより、プロジェクトの価値が確実に高まり、より魅力的なものになるでしょう。
NFTプロジェクトの立ち上げ
ここまでで、NFTを作成する前に考慮すべき重要なポイントについて紹介してきました。これらすべてのポイントを理解できたところで、ここからはこのセクションの一番大事な質問である「NFTを作成する方法」に進んでいきたいと思います。
このトピックにアプローチする方法はいくつかありますが、ここではOpenSea (オープンシー) を使った方法について説明していきます。これは現在世界で最も人気のあるNFTマーケットプレイスであり、OpenSea (オープンシー) を使ってNFTを作成する方法を学ぶのは早くて比較的簡単なので、最も効率が良いと言えます。
それに加え、NFTアートの作成に他のソフトウェアを使いたい場合でも、OpenSea (オープンシー) 先に学べことで、将来この種の取り組みを行うための強固な基礎が得られます。
OpenSea (オープンシー) を使ってNFTを作成する為に、まず最初に行うことは、ウェブサイトに移動し、仮想通貨ウォレットをウェブサイトに接続することです。
補足になりますが、まだ仮想通貨ウォレットを持っていない場合、または仮想通貨ウォレットについて詳しく知りたい場合は、このトピックに関する専用のセクション「仮想通貨ウォレットとは?」を合わせてチェックしてみてください。
では、ウォレットをウェブサイトに接続したら、プロフィールに移動して「作成」をクリックします。これにより、NFT作成の魔法がすべて起こるページが表示されます。
このページで、アートワークをアップロードし、NFTに名前を付け、説明をできる限り入力していきます。また、同じページで、思いついたすべてのプロパティやロック解除可能なコンテンツをNFTに添付し、トークンを鋳造するブロックチェーンネットワークを選択することもできます。
さて、ネットワークを選択することは非常に重要なステップです。ただし、前述したように、初めてNFTを作成する場合は、おそらくイーサリアムまたはPolygon (ポリゴン)に固執することをお勧めします。
NFTを作成すると、販売ページに移動してリストを作成できるようになります。つまり、トークンの価格、固定販売かオークションかなどを選択できます。 OpenSea (オープンシー) の素晴らしい点は、ガス料金を前払いで支払う必要がないことです。トークンは誰かがNFTを購入するときにのみブロックチェーン上で鋳造されるため、鋳造手数料もこのときに支払われます。したがって、NFTを無料で作成する方法を探している場合は、OpenSea (オープンシー)がまさにその方法です!
簡単な補足として、単一のトークンだけでなく、NFTのコレクション全体を作成したい場合は、まずOpenSea (オープンシー)のプロフィールに移動し、「マイコレクション」タブに移動する必要があります。ここでコレクションに関する重要な情報をすべて入力し、作成したNFT を後でコレクションに追加できます。
まとめ
このセクションでは、OpenSea (オープンシー)でNFTを独自に作成する方法を主に紹介しました!これまでお話ししてきたように、OpenSea (オープンシー)は初心者向けに作られている為、NFT作成のプロセス自体は非常にシンプルですが、実際のプロセスに入ってからではなく、「NFTの作成を開始する前に考慮すべき重要なポイントがたくさんある」という事を、本記事を読んで理解してもらえれば幸いです。
ただし、これで作業が終了するわけではありません。NFTを作成し、世界最大のNFTマーケットプレイスに上場できた後、次のステップはそれをうまくマーケティングすることです。