KuCoinレビュー｜KuCoinの評判・口コミ

仮想通貨の購入・売却や取引を始めたいけれど、KuCoinの評判が気になり、自分にとって最適な取引所かどうか迷っていませんか？ あるいは特定のアルトコインがKuCoinに上場されているのを見つけ、果たして安全に利用できるのか確認したいと考えている方も多いでしょう。

本記事のKuCoinレビューでは、プラットフォームの概要や機能、KuCoinの手数料の仕組み、そして実際のKuCoinの使い方をステップごとに解説します。この記事を読み終える頃には、KuCoinがあなたにとって利用すべき取引所かどうかが明確になるはずです。もしKuCoinが合わないと感じても心配は不要です。他にも優れた仮想通貨取引所は存在します。

それでは、まずはこのKuCoinレビューの第一部として、取引所の背景と基本情報を見ていきましょう。

KuCoinとは？

KuCoin（クーコイン）は、数多くの仮想通貨を売買・取引できる中央集権型取引所です。ただし、その機能は単なる売買にとどまりません。2017年5月、かつてAnt FinancialやiBox PAYなどのプロジェクトに携わっていた経験豊富なビジネス専門家たちによって設立されました。

創設者の目標は、世界中の人々がシンプルかつ安全にデジタル通貨を取引できるプラットフォームを構築することでした。そして現在、KuCoinは世界有数の仮想通貨取引所へと成長しています。

2018年初頭にはユーザー数がすでに100万人を突破し、2025年には約4000万人という膨大な利用者を抱えるまでになりました。ただし、平均取引量についてはBinance（バイナンス）など他の主要取引所に比べやや少なめです。

一方で、多くのKuCoinの評判やレビューにあるように、取引所は立ち上げ以来、大規模なシステム障害を経験しておらず、安定的に運営されています。利用者はウェブブラウザだけでなく、Android・iOS向けのKuCoinアプリからもアクセスでき、その利便性や直感的な操作性が高く評価されています。

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KuCoinの評判・口コミ｜メリット

ここまででKuCoinの概要がわかったところで、次はKuCoinレビューとして、メリットとデメリットを整理していきます。まずは長所からご紹介します。

強固なセキュリティ対策

取引所を利用する上で最も重要なのは「安全性」です。資金を預け、個人情報を登録する以上、ハッキングから資産を守れる仕組みが整っているかどうかは確認すべきポイントです。

KuCoinは中央集権型取引所であり、すべての資金はサーバー上に保管されます。そのため、もし攻撃を受ければコインが流出するリスクもあります。実際に、2020年9月には約2億8100万ドル（約410億円）相当の仮想通貨が不正流出する事件が発生しました。

しかし、KuCoinはそのうち84％を回収し、残りについても保険基金で補償しました。多くのユーザーが「KuCoinは安全か？」と疑問に思うのも当然ですが、こうした事件は仮想通貨業界全体で繰り返し発生しているのも事実です。

Chainalysisの2023年版「Crypto Crimeレポート」によると、2022年に盗まれた仮想通貨の総額は37億ドル（約5,300億円）を超え、当時として過去最高の被害額となりました。^[1]また、2025年のレポートでは、盗難された資金は前年比で約21％増加し、22億ドル（約3,150億円）に達したことが明らかになっています。^[2]

このような背景から、KuCoinはセキュリティ体制をさらに強化しています。

現在のセキュリティ対策

• 高度な暗号化技術：256ビット暗号化を採用し、アカウント情報を安全に管理。
• 多層認証システム：メール・SMS・認証アプリを用いた二要素認証（2FA）に対応。さらに「取引用パスワード」設定が可能で、万が一パスワードが漏洩しても不正送金を防止。
• プライバシー保護：必要最低限の情報のみ収集し、不正アクセスを遮断。
• リスク管理システム：不審なログインや出金を検知し、セキュリティを強化。
• 資産保管：コールドウォレットとホットウォレットをマルチシグで管理し、24時間体制で監視。
• 準備金証明監査：定期的な監査で、ユーザーがいつでも全額を出金可能であることを保証。

また、以前は本人確認（KYC）を行わずに利用できる点も魅力でしたが、2023年9月以降は全ユーザーにKYCが必須となりました。とはいえ、認証手続きは1日以内で完了するのが一般的で、他取引所と比べてもスムーズです。

📚 関連記事: KYCの意味を解説

筆者の見解では、KuCoinはセキュリティ面で十分に信頼できる取引所といえるでしょう。ただし、どの取引所にも共通することですが、大量の資金を預けっぱなしにするのはリスクが高いです。資産はこまめにハードウェアウォレット（例：Ledger Flex）へ出金して管理するのが望ましいでしょう。

900以上の仮想通貨に対応

仮想通貨取引所を選ぶうえで、どの仮想通貨に対応しているかは大きなポイントです。複数の取引所を使い分けるより、1つのプラットフォームで幅広いコインを取引できた方が利便性は高くなります。

現在、KuCoinは900種類以上の仮想通貨と1,200以上のスポットペアを提供しています。これは他の大手取引所と比べても圧倒的に多く、取引の選択肢が非常に豊富です。例えば「BTC/ETH」というペアは、ビットコインとイーサリアムの交換を意味します。

サポートされている銘柄には、Bitcoin（ビットコイン）、Ethereum（イーサリアム）、Litecoin（ライトコイン）、Bitcoin Cash（ビットコインキャッシュ）などの主要コインに加え、VeChain（ヴィチェーン）やLympo（リンポ）といった知名度の低いコインも含まれています。また、NFT関連にも対応しており、フラクショナルNFTマーケットプレイスも利用可能です。

さらに、ICO直後の新規トークンがいち早く上場する取引所としての評判も高く、早期に投資したいユーザーにとって魅力的です。KuCoinは今も積極的に新しい通貨や取引ペアを追加しており、公式には「1,000種類以上の仮想通貨サポート」を目標として掲げています。

60以上の法定通貨で仮想通貨を購入可能

以前は法定通貨を直接利用できなかったため、既存の仮想通貨を入金してから取引する必要があるのがKuCoinの欠点でした。ただし、その一方で「入出金に制限が少ない」という点がユーザーのKuCoinレビューでは高く評価されていました。

現在も暗号資産を入金して他の仮想通貨と交換できますが、24時間あたりの出金上限が設定されています。この出金制限については、後ほど「KuCoinの手数料」の章で詳しく解説します。

仮想通貨初心者にとって最もシンプルな方法は、ビットコインやイーサリアムを法定通貨で購入することです。

KuCoinは現在、60種類以上の法定通貨に対応しており、USD（米ドル）、EUR（ユーロ）、GBP（英ポンド）といった主要通貨に加え、AUD（豪ドル）、BRL（ブラジルレアル）、CZK（チェココルナ）、JPY（日本円）、TRY（トルコリラ）なども利用可能です。

法定通貨で仮想通貨を購入する方法は主に3つあります：

• Fast Trade機能：最も手軽な方法で、通貨・仮想通貨・支払い方法を選ぶだけ。デビット/クレジットカード、銀行振込、SEPA、PayPalなど、200種類以上の決済方法に対応しています。
• P2P取引：ユーザー同士で売買でき、手数料無料のメリットがあります。KuCoinは仲介役として安全性を確保します。
• サードパーティ決済チャネル（Banxaなど）：一時的にKuCoin外で購入手続きを行い、完了後に仮想通貨が直接KuCoin口座へ入金されます。

取引・利息獲得・その他の機能

KuCoinの評判が高い理由の一つに、取引所以外の多機能さがあります。

取引面では、スポット取引、マージン取引、デリバティブ取引に加え、上場前のトークンを取引できるプレマーケット取引（OTC）も提供。さらに、自動取引を求めるユーザー向けに、スポットグリッド、先物グリッド、スマートバランス、DCAなど多彩なトレーディングボットも利用可能です。

資産運用をしたいユーザーには、KuCoin Earnが用意されており、ステーキング、貯蓄口座、仮想通貨レンディング、さらにShark Fin、Dual Investment、Snowballといった先進的な金融商品も選択できます。また、タスクを達成することで報酬が得られるKuCoin Rewards Hubも人気です。

📚 関連記事: 仮想通貨で不労所得を得る方法

このほか、教育プログラム「KuCoin Learn」、プロジェクト支援を行う「KuCoin Labs」、独自の分散型パブリックブロックチェーン「KCC」なども展開。さらに、KuCoinアプリから簡単にアクセスでき、Web版とモバイルの両方に対応しています。

加えて、Web3対応ウォレットや、仮想通貨を日常的に利用できるVisaデビットカード（KuCard）も提供。これにより、取引所の枠を超えた包括的な仮想通貨エコシステムを実現しています。

KuCoin Shares (KCS)トークンのメリット

このKuCoinレビューで特に注目すべき点として、取引所独自の仮想通貨であるKuCoin Shares (KCS)の存在があります。KCSは2017年に利益分配型トークンとして導入され、その後さまざまな用途が追加されてきました。

• KCSボーナス
  KCSの最大の魅力は利益分配です。6 KCS以上を保有しているユーザーは、KuCoinの取引手数料収入の一部を報酬として受け取ることができます。取引所の収益の約50％がこの仕組みに充てられており、他の取引所と比べても非常に手厚いリターンとなっています。
• 取引手数料の割引
  KCSを利用することで、取引手数料を割引価格で支払うことが可能です。具体的には、VIPレベルの引き上げによる割引、または手数料の支払いに充当して最大20.5％の割引を受けられます（スポット取引の手数料が対象）。この仕組みは、多くのトレーダーにとって大きなメリットです。
• KuCoin Spotlightへの先行アクセス
  KCSを保有することで、新規トークンセール（IEO）への先行参加権を得ることができます。これは、二次市場で購入する場合に比べてより高いROIを狙える点で、多くの投資家に評価されています。
• KuCardでのキャッシュバック
  KuCoinが提供するKuCard（仮想通貨デビットカード）利用時にもKCSは活用可能です。通常のユーザーは1.2％のKCSキャッシュバックを受けられ、100 KCS以上を保有しているユーザーは1.7％のキャッシュバックが適用されます。

これらに加えて、KCSはさまざまなdAppでの決済手段として利用でき、BetProtocolやPlayGameといったプラットフォームではゲームトークン、ConstantではUSDやVNDの担保資産としても活用可能です。

さらに、KuCoinの評判を高める要素として、2025年3月に新たなKCSロイヤリティプログラムが導入されました。これは1 KCS以上をステーキングすることで追加報酬を得られる仕組みで、保有量に応じて4つのレベルが設定されており、ステーキング割合が高いほど特典も拡大します。

なお、KCSトークンの初期供給量は2億枚でしたが、トークンバーン（焼却）によるデフレーションモデルを採用しており、最終的には供給量を1億枚まで削減する計画です。

KuCoinの評判・口コミ｜短所

ここまでKuCoinの評判としてメリットを紹介してきましたが、正確なKuCoinレビューを行うためには、デメリットについても触れておく必要があります。

米国トレーダーは利用不可

大きな欠点は多くありませんが、複数のKuCoinレビューでも指摘されている通り、KuCoinは米国居住者は利用できません。米国外から利用する場合は特に問題ありませんが、米国に居住している場合はKraken（クラーケン）やCoinbase（コインベース）といった代替の取引所を検討する必要があります。

では、なぜ米国ユーザーが制限されているのでしょうか。

KuCoinは2023年12月にニューヨーク市場から撤退しており、米国の規制当局の厳しい監視を受けています。非公式ながら自己責任でアクセスすることは可能ですが、その場合は法定通貨での入金や資産保護の対象外となる点に注意が必要です。

米国で仮想通貨取引所を運営するには、ライセンスや規制要件を満たさなければなりません。特に米国外を拠点とする取引所にとっては、遵守コストや負担が非常に大きいものとなります。

そのためKuCoinは、世界各地域での規制遵守を優先し、結果的に米国トレーダーの利用を制限する判断を下しました。この制限は一部ユーザーにとって不便ではあるものの、逆に言えば取引所としてのコンプライアンス姿勢や信頼性を示すものでもあります。

2025年初頭に米国当局との和解が成立しましたが、少なくとも今後2年間は米国内での事業展開は行わないと予測されています。ただし、KuCoinはこの状況が他地域のユーザーには一切影響を与えないと明言しています。

KuCoinの手数料について

ここまでのKuCoinレビューでは、機能や特徴を中心に紹介してきました。しかし、仮想通貨取引所を選ぶ際に最も重要な要素のひとつが「手数料」です。安心してください、KuCoinの手数料は業界でも非常に低水準に設定されています。では、具体的にどの程度安いのかを詳しく見ていきましょう。

まず、仮想通貨の入金は無料です。ただし、ブロックチェーン上での送金手数料は必要となり、これは入金する銘柄によって異なります。

一方、取引所から仮想通貨を出金する場合は、利用するネットワークや銘柄ごとに異なる手数料が設定されています。たとえば、ビットコイン（BTC）をビットコインネットワーク経由で出金する際の手数料は 0.00015 BTC（およそ1,800円前後）＋金額×0％です。その他のKuCoinの出金手数料については、公式サイトで最新の情報を確認できます。

さらに、KuCoinではKYC認証の状況に応じて出金制限が設けられています。

• 未認証アカウント：暗号資産の出金限度額は0〜30,000 USDT（約480万円）、法定通貨での出金は不可。
• 認証済みアカウント：1日あたり最大999,999 USDT（約1.6億円）、P2P経由の場合は500,000 USDT（約8,000万円）まで出金可能。

このように、本人確認を済ませておくことで取引の自由度が大幅に向上します。

スポット取引の手数料

KuCoinでは、スポット取引および先物取引にメイカー／テイカー方式の手数料体系を採用しており、さらにVIPレベルによって手数料が変動します。加えて、スポット取引のKuCoinの手数料は対象資産のトークンクラスによっても異なります。

資産は取引量や人気度に応じて以下の4つに分類されています：

• トップ仮想通貨：ビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、リップル（XRP）など主要25銘柄
• クラスA：FET、ANKR、OPTなど
• クラスB：CRO、DAO、XEMなど
• クラスC：MTV、TT、FXなど人気度の低い銘柄

トップ仮想通貨およびクラスA資産のメイカー手数料／テイカー手数料はどちらも0.1％からスタートします。たとえば、1,000ドル（約15万円）分のライトコイン（LTC）を購入した場合、手数料はわずか1ドル（約150円）です。これは業界でも最安水準であり、KuCoinが多くのトレーダーに選ばれる理由のひとつとなっています。

• クラスB：0.2％
• クラスC：0.3％

さらに、取引量やKCS保有量によって上がるVIPレベルに応じて、手数料はさらに下がります。全12段階のうち、特にレベル0・5・9・12で大きな変化があります。

VIPレベル	Maker手数料	Taker手数料
0	0.1％	0.1％
5	0.035％	0.055％
9	0.000％	0.040％
12	-0.005％	0.025％

表：クラスA資産のスポット取引用 KuCoin手数料

また、KCS（KuCoinトークン）で手数料を支払うと最大20.5％の割引を受けることができます。

先物取引の手数料

先物取引はクラスA資産に限定され、スポット取引と同様にVIPレベルによって手数料が変動します。ただし、先物取引にはKCS割引は適用されません。

VIPレベル	Maker手数料	Taker手数料
0	0.020％	0.060％
5	0.006％	0.048％
9	-0.002％	0.033％
12	-0.008％	0.025％

表：先物取引用 KuCoin手数料

なお、実際の手数料は銘柄やネットワークによって異なるため、必ず取引確定前に確認することをおすすめします。

KuCoinの使い方

KuCoinレビューを読んで、「実際に使ってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。ここでは、KuCoinの口座開設から初めての取引までを、初心者でも迷わず進められるように手順付きで解説します。

KuCoinの口座開設方法

まずはアカウント作成から始めます。登録はシンプルで、数分あれば完了します。

これでKuCoinの口座開設は完了。すぐに入金し、取引を始められるようになります。

KuCoinでの仮想通貨購入方法

次に、KuCoinの使い方として「仮想通貨の購入方法」を見ていきましょう。KuCoinにはFast Tradeなど複数の購入手段がありますが、ここではもっとも基本的なスポット取引を例に説明します。

これでKuCoinの使い方の基本が理解できたはずです。

KuCoinはどんなトレーダーに向いている？

KuCoinの評判を見ても分かる通り、多くのユーザーが「操作が直感的で分かりやすい」と評価しています。初心者でもガイドが充実しているため安心ですが、機能の多さにやや圧倒される可能性はあります。

一方で、上級者にとっては分析ツールや多彩な運用手段が揃っており、利息獲得や詳細なチャート分析も可能。さらに、KuCoinは新しい仮想通貨が上場する際に選ばれることが多く、900種類以上の仮想通貨を扱っています。

ただし、取引量はBinance（バイナンス）やKraken（クラーケン）と比べるとやや少ない点に注意。大口取引を頻繁に行う場合には流動性が課題となるかもしれません。

表：KuCoin、Binance、Krakenの比較

結論

以上でKuCoinレビューはひととおり完了です。KuCoinの手数料は業界内でも競争力が高く、60以上の法定通貨にも対応。UIも直感的で、KuCoinのアプリを使えばスマホからスムーズに取引可能です。

また、KuCoinの出金はスピーディーで、仮想通貨売買の体験も快適。安全性も高く評価されており、初心者から上級者まで幅広く利用できる取引所といえます。

もし流動性を最重視するならBinanceがおすすめですが、日本から利用できる取引所としては、KuCoinの評判は全体的に高く、多くのユーザーに選ばれています。

当ウェブサイトに掲載されている内容は、金融・投資・取引、またはその他いかなる種類のアドバイスを提供することを目的としたものではありません。BitDegree.orgは、特定の仮想通貨の購入・売却・保有を推奨または勧誘するものではありません。金融に関する意思決定を行う前には、必ず信頼できるファイナンシャルアドバイザーなど専門家へご相談ください。

参考文献

1. Chainalysis: 'The Chainalysis 2023 Crypto Crime Report';

2. Chainalysis: 'The Chainalysis 2024 Crypto Crime Report'.