2.8 仮想通貨におけるカルダノとは?
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仮想通貨の背後にある一般的な前提と、仮想通貨コインとトークンの違いを理解したところで、本記事ではCardano(カルダノ)とは何かについて徹底解説していきます。
仮想通貨市場に少しでも興味がある人であれば、おそらく2番目に大きな仮想通貨であるイーサリアムについて聞いたことがあるでしょう。イーサリアムは、インスピレーションを受けた人たちによってチームが結成されました。その中でも最も有名なメンバーはヴィタリック・ブテリンです。
ある時、イーサリアムの初期チームは解散し、何人かのメンバーは独自のプロジェクトを立ち上げました。そのメンバーの一人が、今ではカルダノの生みの親として知られるチャールズ・ホスキンソンなのです。
本記事では、カルダノとは何かについて詳しく説明します。より具体的には、カルダノのプロジェクトの歴史、イーサリアムなどの他のブロックチェーンとの違い、そもそもカルダノの何が特別なのかについてお話ししていきます。
それでは始めましょう!

ビデオ解説
動画解説: 仮想通貨におけるカルダノとは?
読書が苦手ですか?「仮想通貨におけるカルダノとは?」の動画解説を見てみてください。
What is Cardano in Crypto? (Easily Explained!)

カルダノとは?
メインとなる質問、「カルダノとは一体何か?」について触れておいた方が良いでしょう。
この質問の答えに入る前に、冒頭で触れた話を少し続けさせてください。
イーサリアムの初期のチームは利益相反が理由で解散しました。ヴィタリックはイーサリアムが非営利プロジェクトであり続けることを望んでいましたが、チャールズを含む他のチームメンバーは全く逆の考えを持っていました。チャールズはイーサリアムがベンチャーキャピタルの受け入れを開始し、営利プロジェクトになることを望んでいたのです。
チャールズ・ホスキンソンは、よりバランスのとれた持続可能なエコシステムを仮想通貨の世界に提供するという1つの目標を掲げ、カルダノを開発しました。本質的には、カルダノは単にイタリアの数学者の名前にちなんで名付けられた仮想通貨プロジェクトです。他の多くの仮想プロジェクトと同様に、プルーフ・オブ・ステークと呼ばれるコンセンサスアルゴリズム(詳細は後述)を利用しており、ADA(エイダコイン)と呼ばれるネイティブコインがあります。
これは、子供が友達とビーチで砂のお城を建て、塔をいくつ建てるか喧嘩するようなものです。解決策が見つからないので、その子の友人は塔や門を好きなだけ備えた、自分だけのお城を建てることにしました。
カルダノが特別で、他のブロックチェーンと異なる点は、プロジェクトが掲げている目標です。仮想通貨の世界において、カルダノが解決しようとしている問題は3つあります。それは、スケーラビリティ、持続可能性、そして相互運用性です。
難しい用語ばかりですが、ご安心ください。それぞれをシンプルに説明していきます。
スケーラビリティ スケーラビリティは、すべての仮想通貨が直面する最大の問題としてよく挙げられます。簡単に言えば、ブロックチェーンが取引速度の点で、ユーザー数の増加に追いつけないことを指します。
これをよく理解するために、次の簡単な例をみてみましょう。
オンラインショッピングの支払いに従来のカード決済を使用することを考えてみてください。たとえば、VISAカードを持っているとします。VISAは1秒あたり最大約24,000の取引を処理できるため、高速な取引が可能です。ただし、ネットワークに負荷がかかっている場合、時折、遅延が急増することがあります。同じタイミングでVISAカードを使用して何かを購入している人が他に何万人もいれば、決済が承認されるまで数分待つ必要があるかもしれません。
ブロックチェーンでも同様の問題が発生します。ただし、各ブロックのサイズが小さいことでも知られています。どういうことかと言いますと、古いブロックチェーンの多くは、VISAが1 秒あたりに処理できる取引量を処理することができません。イーサリアムも例外ではなく、1 秒あたり約15件の取引しか処理できません。
したがって、カルダノはこの問題を対処・解決することを目指しているのです。具体的には、チャールズとカルダノを支えるチームは、ネットワークに参加するユーザーが増えれば増えるほど、ネットワークの速度が向上するように計画しています。
すごいですね。しかし、どのようにして遂行することができるのでしょう?
先ほども述べたように、カルダノはプルーフ・オブ・ステークと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムに基づいて動作します。これ自体が少し大きなトピックになってしまうため、より詳しく知りたい場合は、ステーキングに関する記事を是非チェックしてみてください。
簡潔にいうと、基本的に、カルダノネットワークには、ブロックチェーン上で行われる取引を確認する(個人または組織の)バリデーターというものが存在します。ただし、カルダノが他のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ネットワークと異なる点は、ウロボロスです。
ウロボロスとは、エポック(現在は5日間隔) とスロット (1秒間隔) で構成される特殊なタイプのシステムです。各スロットには(取引バリデーターが選択した)スロットリーダーが存在し、このリーダーは取引を確認するために選択されます。
これはこれで別の記事が必要になるくらい技術的で大きなトピックのため、ここで止めておきます。今回は、ウロボロスのシステムにより、カルダノのネットワークは従来のプルーフ・オブ・ステークのブロックチェーンよりもはるかに安全で、スケーラビリティが向上できているとだけお伝えしておきます。
持続可能性
とても複雑なトピックに触れてしまったので、次はよりわかりやすい「持続可能性」の話に移りましょう。
カルダノ (および仮想通貨全般) に関して言えば、持続可能性は2つのことを意味します。1つはプロジェクトがどれだけ環境に優しいか、もう1つはプロジェクトが長期的に成功し機能を維持する可能性がどれだけあるかということです。
エコロジーの観点から見ると、カルダノのプルーフ・オブ・ステークのシステムはビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨よりもはるかに環境に優しいです。まだ理想的ではありませんが、エネルギー節約とエコロジーへの懸念に関しては、カルダノはすでに前述の2つのコインを大きくリードしています。
プロジェクトの寿命という点でも、状況はほぼ同じです。カルダノにはいわゆる専用の金庫があり、そこに取引手数料が保管され、その手数料はエコシステムに貢献する開発者や科学者たちに報酬という形で支払われます。
それに加えて、カルダノは科学と長期計画全般に力を入れています。カルダノで何かを実現するには、そのテーマについて研究論文を書き、他のブロックチェーン専門家による査読を受ける必要があるというインターネット上で人気のミームがあるくらいです。面白いことではありますが、カルダノはそれだけ純粋に科学研究と高度な数学に基づいているということなのです。
そして、チャールズ・ホスキンソンはある時、イーサリアムのもう一人の共同創設者であるジェレミー・ウッドとのコラボレーションに同意することにしました。このコラボレーションの結果、IOHK (インプット・アウトプット香港) という新しい会社が誕生しました。IOHKにとってカルダノは主な関心事であり、同社は世界中の民間企業と政府機関の両方のためのブロックチェーンソリューション作りに関心を持っています。
つまり、カルダノは複数の支援者、サポートしてくれる企業、そして将来に向けた巨大な計画をもつ確立したプロジェクトなのです。チャールズは、コミュニティからの質問に答え、カルダノの将来についてすべて話すために、YouTubeで頻繁にライブストリームを配信しています。
相互運用性
さて、相互運用性は、今日のブロックチェーンが取り組む必要のあるもう1つの大きな問題です。この用語が実際に何を意味するのかを理解するために、例を挙げてみましょう。
車で道路を運転していると想像してみてください。運転していると、他の車が目に入りました。その車が羨ましいと思い目をとめましたか?それとも、単に別のブランドの車を運転している友人に偶然会っただけでしょうか?
車を走らせていると、渡らなければならない川が見えてきました。スポーツカー、トラック、トラクター、どんな車であれ、橋がなければその川を渡ることはできません。ブロックチェーンの相互運用性はここでいう橋のようなものなのです!
本題に戻ると、さまざまなブロックチェーンには、相互に通信できる何らかの「橋」が必要です。ブロックチェーンに相互運用性がないということは、クロスチェーン機能がなく、ネイティブ プロジェクトおよびアプリケーションでのみブロックチェーンとやりとりができるということです。
カルダノは、「KMZサイドチェーンプロトコル」と呼ばれるものでこの問題を解決できます。これは2つのブロックチェーン間の橋渡しとして機能します。このプロトコルのおかげで、ユーザーはカルダノコイン (ADAコイン) を他の仮想通貨と交換することができます。
カルダノの未来
さて、ここまで、カルダノとは何か、そしてこのブロックチェーンネットワークが他の仮想通貨プロジェクトとどのように異なるのかについて説明してきました。もうおわかりかと思いますが、カルダノは本当に特別なのです!
では、カルダノの将来は今後どうなるのでしょうか?そしてコミュニティはそれについてどう考えているのでしょうか?
まず第一に、カルダノの背景には本当に強力なコミュニティがあるということをお伝えしておく必要があります。プロジェクトが強力かつ健全であり、多くの人々から熱心な関心が寄せられているのは素晴らしいことです。
一方で、まさにこの事実に関連したカルダノへの批判があることも言及した方が良いでしょう。このプロジェクトは基本的にチャールズ・ホスキンソンのカルトで、彼の全ての発言にファンが歓声を上げていると主張する人もいるのです。さらに、ネットワーク開発の進展が非常に遅く、非現実的なアイデアだけが飛び交っており、実現に成功する兆候はないという批判もあるくらいです。
しかし現実はどうなのでしょうか?
筆者の正直な意見としましては、カルダノは本当に素晴らしいプロジェクトであり、飛躍的な可能性を秘めていると思います。確かに、いくつかの困難はありますが、評価・調査すれば、他の全てのブロックチェーンにも当てはまることです。
同時に、一般に信じられていることに反して、カルダノはイーサリアムの「敵」ではないということも重要です。その代わりに、チャールズは、ブロックチェーンは「より良い明日」を築くために協力し合うべきであり、どちらがスケーラビリティに優れているか、取引手数料が安いかなど、互いに「つぶし合い」するべきではないと何度も表明している。
そうは言っても、カルダノとイーサリアムは依然として互いに大きく異なるということも忘れてはなりません。イーサリアムは「 Web 3.0開発を支える中核テクノロジー」として賞賛されることが多いですが、カルダノは「アイデンティティ、価値、ガバナンスの管理」(チャールズ自身が指摘したように)に関係する政府や大規模組織と連携することを目指しています。
以上のことを踏まえて、仮想通貨の世界についてさらに詳しく知りたい場合は、Web 3.0に関する記事も是非チェックしてみてください。