Ledgerウォレットレビュー

重要なアップデート: LedgerはNano S モデルを廃止し 、新しく改良されたLedger Nano S Plusにアップデートしました。旧ウォレットは購入できなくなりましたが、Nano S Plusのレビューはこちらからお読みいただけます。

おそらくさまざまな種類の仮想通貨ウォレットについて耳されたことがあるかもしれませんが、たくさんオプションがあるため、最も信頼できるものを選択するのは困難です。本記事では、Ledger Nano Sの安全性についてチェックしていきたいと思います。 

Ledger Nano Sは、市場で最も人気があり推奨されている仮想通貨ウォレットの1つです。ただし、仮想通貨を保管するには、 実際にはLedgerウォレットを購入する必要があることにご留意ください。

このレビューでは、Ledgerウォレットを紹介し、その仕組みをご説明します。また、メリットとデメリット、 そしてセキュリティ機能について完全なレビューをしていきます。最後に、設定方法と仮想通貨の送受信方法をご紹介します。 

まずはLedgerウォレットとは何かを見ていきましょう！

Ledgerウォレットとは? 

Ledger Nano SはLedgerウォレットとも呼ばれ、 仮想通貨を安全に保管できるハードウェア仮想通貨ウォレットです。それだけでなく、さまざまな仮想通貨を送受信することもできます。

Ledgerを運営する会社は、2014年に最初のウォレットをリリースしたフランスのスタートアップ企業です 。それ以来、同社はハードウェアウォレット業界のマーケットリーダーとなりました。実際、Ledgerウォレットは非常に成功しており、100万台以上のウォレットを売上ています。

では、Ledgerハードウェアウォレットとは何なのでしょうか?

ハードウェアウォレットの仕組みをご説明する前に、ソフトウェアウォレットの仕組みについて理解しておくことが大切です。

大半の人は仮想通貨をソフトウェアウォレットに保存しており、このようなウォレットはデスクトップPC/ノートパソコン、またはモバイルデバイスにダウンロードできます。これらには、無料であるだけでなく、他の人に仮想通貨を送るのに非常に便利であるなど、 多くのメリットがあります。

ただし、ハッキングに対して脆弱であることがあります。これは、 ハッカーがデバイスにマルウェアをインストールし、ユーザーのコンピュータをキーロガーに感染させることで、ウォレットの秘密鍵とその中に保存されている仮想通貨を盗むことができるためです。 

これが、Nano Ledger Sのようなハードウェアウォレットとの違いです。秘密鍵と仮想通貨はソフトウェアプラットフォーム上に保持されるのではなく、物理的なハードウェアデバイス上に保持されます。これは、仮想通貨が常にオフラインで保管されることを意味し、誰もがリモートから仮想通貨にアクセスすることは事実上不可能になります。 

表：Ledger Nano XとNano Sの主な情報

ハッカーがユーザーのLedgerウォレットに保持されている仮想通貨を盗もうとした場合、デバイスを盗むだけでなく、シークレットPINも必要になります。Ledgerウォレットのセキュリティ機能はこれよりも優れていますが、それについては後ほど詳しくご説明します。

ウォレットの機能がわかったところで、Ledger Nano Sが対応している仮想通貨について見ていきましょう。

Ledger Nano S対応仮想通貨

おそらくご存知かと思いますが、現在売買可能な仮想通貨は1,500種類以上あり、毎日さらに多くの仮想通貨が随時追加されています。残念ながら、すべての仮想通貨を保管できるウォレットはこの世になく、特定の仮想通貨しか保管できないウォレットもあります。  

ただし幸いなことに、Ledgerウォレットはマルチカレンシーウォレットであるため、さまざまな仮想通貨を保管することができます。

Ledgerウォレットは26のコインと1500以上のトークンに対応しています。これにはBitcoin、イーサリアム、Ripple、Litecoin、Bitcoin Cashなどの有名なものだけでなく、Ubiq、Hcash、Stratisなどのマイナーな仮想通貨も含まれます。Ledger Nano SをMEWやNEONなどのウォレットにリンクすることもできるため、すべてのイーサリアム、そしてNEOトークンをLedgerに保存することもできます。 

Ledger Nano Sのチームは、対応仮想通貨を増やすことに常に取り組んでおり、IOTA次に追加が予想される大きな仮想通貨の1つです。

Ledger Nano Sが対応する仮想通貨が何であるかがわかったところで、このガイドの次のセクションでは、Ledgerウォレットのメリットについてご説明します。 

Ledger Nano Sのメリット

おそらくお気づきかと思いますが、Ledgerウォレットを購入する主なメリットは、仮想通貨を保管できる最も安全な方法であるということです。実際、ハードウェアウォレットを所有することは、仮想通貨を物理的な金庫に保管することに似ています。しかし、どうしてでしょうか？ 

上記でお伝えしたように、  デバイスがマルウェア、ウイルス、またはキーロガーに感染した場合、ソフトウェアウォレットがハッキングされる可能性があります 。ハッカーは秘密鍵を盗むことを試みます。これにより、ハッカーはウォレットに完全にアクセスできるようになるのです。 

Ledger Nano Sを使用すると、秘密鍵は実際のデバイス内に保存されます。さらに、ウォレットは常にオフラインであるため (送金時を除く - 詳細については後述)、誰もインターネット接続を介してウォレットにアクセスすることは不可能です。

デバイスを手に入れたら、暗証番号を選択します。暗証番号は4桁以上でなければなりません。この暗証番号はユーザーだけが知っている必要があり、デバイスを使用するたびに手動で入力することになります。

忘れてしまった場合に備えて、追加のセキュリティレイヤーがあります。暗証番号を確認すると、24単語のリカバリフレーズが与えられます。繰り返しになりますが、これはLedgerのスクリーンに表示されるため、ユーザー以外の誰もアクセスすることはできません。PINを忘れた場合、デバイスにリカバリーフレーズを入力するだけで、新しいPINを作成できます。

開発者はファームウェアのアップデートを定期的にリリースしています。したがって、ハードウェア デバイスの安全性を確保するには、定期的にアップデートを実行することが重要です。 

もう1つのセキュリティ機能は、物理的な損傷からLedgerを保護することです。Ledger Nano Sはステンレス鋼製のカバーなど耐久性の高い素材でできています。これにより、誤って落としてしまった場合でも、デバイスが損傷することは滅多にありません。

しかし、この世に完璧な製品などは存在しないですよね？Ledgerのセキュリティは業界最高クラスですが、考慮すべきデメリットもいくつかあります。以下で、これらのデメリットついてご説明します。

LedgerナノSのデメリット

まず、ソフトウェアウォレットとは異なり、Nano Ledger Sは無料ではありません。Ledgerウォレットをウェブサイトから直接購入すると、59ユーロかかります。他の小売店 (Amazonなど) からより安く購入できるかもしれませんが、これはお勧めできません。

販売者がハードウェアデバイス内にウイルスをインストールしていないという保証はなく、販売者がユーザーのウォレットにアクセスする可能性があるためです。いつも公式メーカーから直接ご購入ください。購入はこちらから。

もう1つのデメリットはその不便さにあります。仮想通貨を他の人に送る際、 Nano Ledger Sをデスクトップデバイスに接続しなければなりません。その際、暗証番号を入力します。これは、資金移動に時間と労力がかかるため、ソフトウェアウォレットを使用するよりもはるかに利便性が劣ります。

また、Ledgerウォレットは、利用可能な一部のソフトウェアウォレットに比べて、使いやすさが劣ることも考慮した方が良いでしょう。セットアップする前に取扱説明書をよく読むことが非常に重要です。

さて、Ledger Nano Sのメリットとデメリットが分かったところで、今度は本当にハッキングされる可能性がないのかという疑問にお答えしていきます。

Ledgerウォレットはハッキングに対して耐性がある?

ハッカーがユーザーのLedgerウォレットを物理的に盗んでしまったら、どうなるかを見てみましょう。

ハッカーはまず、ユーザーの資金にアクセスするためには、ユーザーだけ保有する個人の暗証番号が必要になります。ユーザーは正しい暗証番号の入力を3回まで試行することができます。暗証番号を3回間違えて入力すると、Ledgerは一定時間ロックアウトしてしまいます。バックアップパスフレーズを入力すれば、Ledgerウォレットへのアクセス権限を取り戻す時間が与えられるため、これは優れたセキュリティ機能といえるでしょう。

しかし、2017年後半にWired.comのジャーナリストが興味深い記事を公開しました。彼はどのようにして暗証番号とリカバリーフレーズの両方を紛失したかについてこの記事で説明しています。彼はNano Ledger S内に30,000ドル以上の仮想通貨を保有していましたが、その資金にアクセスすることができませんでした。

表: Ledger Nano SとTrezor Oneのセキュリティ機能

このジャーナリストは、Ledgerウォレットの最新バージョンに脆弱性を発見し、最近のセキュリティアップデートを無効化できる天才プログラマーを見つけることに成功しました。プログラマーが提供した指示に従った後、ジャーナリストはどうにか自分のウォレットへのアクセスを取り戻すことができたのです。

Ledger Nano Sチームはこのセキュリティ上の欠陥はその後修正されたと主張していますが、 100%安全なものは存在しないことを意味します。世界で最も安全な金庫でさえ、これまでにハッキングされたことがあります。ハードウェアウォレットを使用すれば、誰かがユーザーの資金を盗むことはほぼ不可能になりますが、確実なことなど何もないということにご留意ください。

実際、ユーザーがジャーナリストと同じ立場だったら、資金を取り戻すことはできないでしょう。Ledger Nano Sが秘密鍵にアクセスすることは決してないため、秘密鍵を安全に保管するのはユーザーの責任です。

Ledgerウォレットのパッケージ内容

Ledgerウォレットには、何が付属するか気になりませんか? パッケージの中身は次のとおりです。

• Ledger Nano S本体

• 説明書

• キーホルダー

• ストラップ

• リカバリーカード

• USBケーブル

 先ほども言いましたが、 Ledgerウォレットを公式ウェブサイト以外で購入することは絶対にお勧めしません。

Ledgerウォレットの設定方法

このLedgerウォレットガイドをここまでお読みいただいた方は、ウォレットの機能、ソフトウェアウォレットとの違い、メリットとデメリットについてよく理解できたかと思います。ウォレットのセキュリティについても確認しました。 

次は購入を決めた方 (またはすでにお持ちの方) 向けにセットアップ方法をご紹介します。

1. まず、Ledger NanoSをデバイスのUSBポートに挿入します。

2. Ledgerウォレットの画面に「Configure as new device（新しいデバイスとして設定）」が表示されます。右側のボタンを押すと、「Yes（はい）」が選択されます。

3. デバイスに必要なドライバーがインストールされます。

4. 暗証番号を選択するよう求められます。プロセスを開始するには、左右のボタンを同時に押します。

5. 4〜8 桁の暗証番号の組み合わせを選択できます。ただし、「1234」や「9999」のような簡単な組み合わせを設定しないようにしましょう。また、この暗証番号はLedgerウォレットを使用するたびに入力する必要があるので 、忘れないようにしましょう。

6. 暗証番号を入力して問題がなければ、間違いがないかどうか再度入力するように求められます。

7. 暗証番号を確認するとすぐに、Ledgerウォレットはバックアップリカバリーフレーズをメモするように求めます。

8. 24単語のリカバリーフレーズをメモしたら、安全な場所に保管することが非常に大切です。これが資金を失うかどうかの大きな分かれ目になるかもしれません。暗証番号を忘れた場合、またはデバイスが盗まれた場合は、パスフレーズを使用して仮想通貨にアクセスできることにもご留意ください。

9. 24単語がそれぞれ個別に画面に表示されます。その後、デバイス上でいくつかの単語を再入力するよう求められます。

10. パスワードリカバリーの設定が完了すると、Ledgerウォレットを使用できるようになります。

Ledger Nano S のセットアップが完了したところで、Ledger Nano Sに仮想通貨を送信する方法を見てみましょう。

資金の受け取り方法

次は、Ledgerを使用して送金する方法をご説明します。

1. 始める前に、まずLedger Managerをダウンロードします。ここからダウンロードできます。

2.  [Available in Chrome（Chromeで利用可能）]をクリックし、ダウンロードします。次に、インストール手順に従います。

3. Ledger Managerをインストールしたら、ウォレットアプリをダウンロードします。

4. どちらのオプションを選択した場合でも、アプリをデバイスにダウンロードしてインストールする作業は同じです。

5. インストールしたばかりのビットコイン (または希望の仮想通貨) アプリを起動すると、Ledgerウォレットをマシンに挿入し、暗証番号を入力するように求められます。

6. 次に、Legacyウォレット、またはSegwitウォレットのどちらが必要かを尋ねられます。最もユーザーフレンドリーなオプションはSegwitです。

7. 次に、 アプリケーションの上部にある「Receive（受信）」をクリックします。

8. 次に、「Display Address on Device（デバイスにアドレスを表示）」をクリックします。

9. 自分独自のビットコインLedgerウォレットアドレスが表示されます。それをコピーし、現在仮想通貨を保存しているウォレットに移動して、転送するだけです。

注意: 表示されたアドレスにのみビットコインを送信するようにしてください。

これで以上です！Ledgerウォレット上で数分以内に仮想通貨を受け取ることができるはずです。次に、Ledgerから別のウォレットに仮想通貨を送信する方法を見てみましょう。

資金を送金する方法 

ここでは、 Ledgerウォレットからビットコインを送金する方法をご説明します。このプロセスはすべての仮想通貨で共通ですが、送受信したい仮想通貨に対応した正しいアプリがインストールされていることをご確認ください。これについては、上記をご参照ください。 この例では引き続きビットコインを使用します。

1. ビットコインウォレットアプリケーションに戻ります。Ledgerウォレットを接続解除した場合は、Ledgerウォレットを再挿入し、暗証番号を再度入力します。

2. 今回は、  画面上部の「送信（Send）」をクリックします。

3. ここで必要なのは、資金を送金したいウォレットアドレスと金額を入力することだけです。取引手数料を選択するオプションもありますが、取引手数料が低いほど、取引にかかる時間が長くなることにご注意ください。

4. 最後に、グリーンの「Send（送信）」ボタンをクリックしてトランザクションを完了します  。

これで、Ledger Nano Sを使用して、仮想通貨を送信する方法がわかりました！

結論

このLedgerウォレットのレビュー通して、楽しく学んでいただければ幸いです。投資を決断する前に知っておくべき情報をすべてご紹介しました。

このガイドを最初から最後までお読みいただければ、 Ledgerウォレットの機能と、そのメリットとデメリットのすべてをよく理解できるはずです。

全体として、Ledger Nano Sは最も信頼できる安全な仮想通貨ウォレットの1つです。追加のセキュリティレイヤーを備え、暗証番号だけでなく、24単語のリカバリーフレーズも選択する必要があります。さらに、耐久性のある素材で作られているため、物理的な損傷の心配もありません。 

Ledgerウォレットに関する懸念やご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください！

このウェブサイトで公開されているコンテンツは、金融、投資、取引、またはその他の形式のアドバイスを与えることを目的としていません。BitDegree.orgは、いかなる種類の仮想通貨を購入、売却、または保有ルアドバイザーにご相談ください。